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出家者の自制と真実

九 けがれた汚物を除いていないのに、黄褐色の法衣をまとおうと欲する人は、自制が無く真実も無いのであるから、黄褐色の法衣にふさわしくない。

十 けがれた汚物を除いていて、戒律をまもることに専念している人は、自制と真実をそなえているから、黄褐色の法衣をまとうのにふさわしい。

(中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫)

ここで汚物というのは、「煩悩」のことです。黄褐色の法衣とは、「汚物」とパーリ語の発音が似ていることから出ているとされます。また、修行者の法衣や袈裟は、もともと汚れたボロ切れを縫い合わせて作られていました。

今でも上座部仏教の僧侶の衣や袈裟は黄色系の地味なものですが、そのような由来があるからです。

ところで、日本の僧侶の法衣や袈裟はきらびやかなものが多いです。日本の仏教のあり方から言えば致し方ないことだと思いますが、あまり派手なものは本来の主旨とは違うものと言えます。とても美しいでとは思いますが。

今日の日本の仏教については、私もいろいろと思うところがありますが、別の機会に述べたいと思います。
(基本的に私は日本の仏教には肯定的な見方をしています。)


いずれにしても、この句は出家者に対する自制を述べたものとして、身が引き締まるものだと思います。
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プロフィール

ヤタワラ・パンニャラーマ

Author:ヤタワラ・パンニャラーマ
日本の皆さん、こんにちは。
ヤタワラ・パンニャラーマです。

私はスリランカのキャンディという町で生まれ、1986年に来日しました。現在は千葉県香取市にあるスリランカ寺院「蘭華寺」の僧侶として活動しています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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「気づきの瞑想~マインドフルネス~」
http://y-pannarama.com/

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