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楽しい人生を築くために自分の心を観察しましょう

心に関係する全てのものは、まず心があって、心が中心となり、心によって成り立っています。人がよごれた心で話をしたり、考えたり、行動したりすれば、馬車を引く牛の足の車輪のように苦しみがその人に付き従う。
(「ダンマパダ第1偈」)

心に関係する全てのものは、まず心があって、心が中心となり、心によって成り立っています。人が清らかな心で話をしたり、考えたり、行動したりすれば、人に影がついてくるように楽しみと喜びがその人に付き従う。
(「ダンマパダ第2偈」)




皆さんは今幸せですか?
おそらく多くの人が幸せを見出せないでいるのではないでしょうか。なぜでしょうか。
今の自分の心の状態が確認できていないことが一因だと思います。

心は本来きれいなものです。しかし、外から入ってくるものごとによって次第に汚れていってしまいます。このことが分かっていないと、心をきれいにしたり心を落ち着かせることはできません。
自分の心の状態をはっきりと確認することができれば、少しづづ心を洗浄していくことができます。

例えば、汚れた水が入っているタンクの水をきれいな水に入れ換えたとします。しかし、数日でまた汚れてしまいます。確認してみると、排水管から入ってくる水が汚れているということがわかります。水が汚れる原因はタンクではなかったのです。原因を確認しなかった場合、タンクばかりを掃除することになってしまうかもしれません。これでは解決にならないのです。

これと同じように、心の汚れはどこからきているのかを確認しなければなりません。目、耳、鼻、口、そして身体。これらのドアを通ってくるものが、本当に自分にとって良いものか悪いものか観察して身体のハードディスクである頭に入れないと、たくさんの欲望や嫉妬、怒りなどのウィルスが入ってきてしましまいます。これらがストレスとなっていきます。

今、私たちは日々複雑な問題に取り囲まれ、精神的、身体的に大変なプレッシャーがかかった状態で生活しています。

このプレッシャーを無くす方法は仏教ではどのように説かれているのでしょうか。

お釈迦様の言葉が集められた最古の経典「スッタニパータ」の中に、「マハーパリニバーナスッタ」というものがあります。ここでは「欲望によってものごとを考えてはいけない」と説かれています。
頭に浮かんでくるいろいろな考えを欲望によって見てしまうと好き嫌いの二つに分けてぶつかりあいが始まります。その時、自分の心が今どんな状態であるか冷静に見ることが大事です。冷静に観察することで、生きている環境の中での様々な問題から自分を守り、楽しい生活にしていくことができます。
まずは、自分の内側の世界に目を向けていくことが様々な問題から離れるために大事です。

今社会で起こっているいろいろな問題は、私たちが自分の頭の中に今現在ある考えをよく観察しないで次々と欲望だけを入れていってしまった結果といえます。

私たちの身の回りの問題――家庭・経済・病気・教育・仕事など――への不安を放っておくと、気付かないうちに大きな問題となっていることがあります。様々な責任ある立場にある皆さんにはこのことを知っておいていただきたいと思います。

自分の心を常日頃観察していきながら、心配や不安を減らしていくことで、日常生活を幸せな方向にもっていくことができます。


仏教のパーリ語で「ソータ」という言葉があります。「小さな水の流れ」という意味です。
もしこの小さな水の流れにあらゆるところから来る流れが合流していくと、大河となり、場合によっては洪水を引き起こし、土地、田畑、道路、そして私たちの命まで奪われてしまうこともあります。

同じように、私たちが過去や将来のことでの悩みや不安をそのままにしておくと、次第に心に蓄積し、大きなダメージを受けてしまうこともあります。自分の心を観察しながらうまくコントロールしていかないと、いつも悩んでばかりで幸福になることはできません。
だから、日常生活の中でどんなことが起こっても、動揺しないで問題を観察できるようになるための集中力を高める練習をすることが大事です。生活の中でのあらゆる場面――見る瞬間、聞く瞬間、匂いを感じる瞬間、味を感じる瞬間、触れる瞬間――を集中して確認できるようにしていきましょう。

そのための科学的実践方法が瞑想なのです。
今、この瞬間を感じ、心を向けるための練習が瞑想です。

頭が過去にも未来にもとらわれないで、その時の瞬間を実感することが瞑想の大事なポイントです。
瞑想することによって、心が落ち着いて、身体は楽になって楽しく幸せな生活をおくることができるようになるでしょう。



それでは、今そのまま5分程アナパーナサティという瞑想を行ってみましょう。


身体をまっすぐにして座ります。イスでも正座でも胡坐でも楽な座り方で結構です。

身体の力を抜いてリラックスさせていきます。

左の手の平を上に向けて、その上に右手を置きます。

目を閉じて気持ちを落ち着かせていきます。

段々自分の呼吸に意識を向けていきます。

呼吸の動き、息を吸ったり吐いたりするのを観察します。

ひとつひとつの息の流れに集中します。
この時に、呼吸は自然にします。無理に呼吸をする必要はありません。呼吸をコントロールしないのです。
ただ自然に入る息、出る息を観察してください。呼吸が一定ではないことに気が付くはずです。長い息、短い息があります。

――寄せては返す海の波を見ているような気持ちで――

しばらくしたらひとつ大きな息を吸って吐きます。この時に1を数えます。2回目の呼吸で2を数えます。そのまま10まで数えましょう。

数え終わったら、できるだけゆっくり目を開けてください。


少しリラックスできましたか?


皆さんが幸せでありますように
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アナバーナサティ、いいですね!!!
プロフィール

ヤタワラ・パンニャラーマ

Author:ヤタワラ・パンニャラーマ
日本の皆さん、こんにちは。
ヤタワラ・パンニャラーマです。

私はスリランカのキャンディという町で生まれ、1986年に来日しました。現在は千葉県香取市にあるスリランカ寺院「蘭華寺」の僧侶として活動しています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

ウェブサイト
「気づきの瞑想~マインドフルネス~」
http://y-pannarama.com/

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