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スリランカから来日して26年

このたび、茨城県の「神栖市国際交流協会」が発行された外国出身者の日本語文集『かけはし』第13号に私の文章が掲載されましたので、ブログに転載したいと思います。


――――以下本文――――

私は、スリランカの僧侶で、パンニャラーマといいます。26年間、皆様の温かい御協力のおかげで故郷から遠く離れた日
本で生活することができています。現在、香取市にある、スリランカのお寺で、仏陀の教えてくださる「心」を楽しく落ち着かせる方法を皆さんと分かち合いながら、楽しく過ごしています。

蘭華寺は30年前に日本で初めてできた上座仏教のお寺です。毎日,朝、昼、晩の三回勤行に勤めています。また、瞑想会をしたり、スリランカと日本の文化交流をしたり、在日スリランカ人の拠り所となっています。

スリランカ(旧セイロン)と日本とは深い関係があります。1948年にサンフランシスコ平和条約があったとき、スリラン
カでは日本から損害賠償金を請求するという意見が出ました。その時、スリランカの元大統領は「憎しみは憎しみではな
く、愛によって解消するものです」という演説をし、日本からの賠償金を受け取ることは止めましょうと、仏陀の教えを
もって、他の国々のリーダーを説得しました。このような歴史の中で、日本もスリランカも同じ仏教国ですから、両国の
関係は、経済、文化を通じて強い絆を作り上げています。

日本に来て、目にしたある出来事を、私は長年理解することができませんでした。それは挨拶です。人と会ったとき、ま
た、別れるとき、お辞儀をするのがとても印象的でした。挨拶は、人生の中でも、とても重要だと仏陀が証明したことが
あります。それは仏陀が悟りを開くため、場所を提供してくれた菩提樹に、7週間、感謝の儀式を行ったことです。挨拶
を大切にすることはとてもすばらしいことです。日本人は、世界中で一番たくさんの挨拶の言葉を持っています。このよ
うに、挨拶をすることによって、人間関係がより良くなるのは当然です。日本の挨拶の言葉、また、挨拶の仕方を見てい
ると、仏教の影響があったと強く感じます。

ここで、日本にはないスリランカの、人の呼び方、また、挨拶の仕方を紹介します。弟、妹を、姉や兄は、日本では名前
を呼びます。例えば、兄は弟を「弟」と呼ばずに「太郎」と、名前で呼びます。妹も「妹」と呼ばずに「花子」と名前で
呼びます。しかし、スリランカでは「マッリー(妹の意)」、「ナンギー(弟の意)」と呼び、名前を呼びません。また
、挨拶の仕方で子どもが学校へ行くときは、親の足下にひざまずきます。

これからもスリランカと日本の架け橋になるような活動をしていきますのでよろしくおねがいします。


スリランカ
スリランカはインド洋に浮かぶ小さな島国です。日本の総面積の7分の1ぐらいで、北海道ぐらいの大きさです。周りを海
に囲まれています。首都はジャワラダナプラコッタです。年間平均気温は30度ぐらいで暑いですが、湿度が低いので快適
です。四季はありません。けれども、山岳地域にあるヌワラエリヤという場所では、12月から3月まで気温が下がり寒く
なります。

スリランカは多民族国家で人口は約2000万人です。シンハラ人、タミル人、イスラム人が共存しています。7割という多
くの割合の国民が仏教徒です。しかし、他にも多数の宗教が存在します。スリランカの主な産業は、紅茶、ココナッツ、
宝石、天然ゴムなどです。農業が主な産業です。主食は日本と同じ、お米です。国民のほとんどが農業従事者で、数多く
の果物を栽培しています。その中の代表的なものに、バナナ、パパイヤ、マンゴー、パイナップル、ドリアン、マンゴス
チンなどがあります。また、自然の豊かな国でもあります。「シンハラージャ」という世界遺産に登録されている自然保
護地区もあります。

私は、故郷スリランカが大好きです。それと同時に、私にとって第二のふるさと日本も大好きです。
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プロフィール

ヤタワラ・パンニャラーマ

Author:ヤタワラ・パンニャラーマ
日本の皆さん、こんにちは。
ヤタワラ・パンニャラーマです。

私はスリランカのキャンディという町で生まれ、1986年に来日しました。現在は千葉県香取市にあるスリランカ寺院「蘭華寺」の僧侶として活動しています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

ウェブサイト
「気づきの瞑想~マインドフルネス~」
http://y-pannarama.com/

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